「石垣島の星空って有名だけど、実際どこで見ればいいの?」「展望台っていろいろあるけど、違いが分からない…」
そんな疑問を感じたことはありませんか?
石垣島は、日本でもトップクラスの星空観察スポットです。
市街地を少し離れるだけで、驚くほど多くの星が肉眼で見られる環境が整っています。
しかし、展望台ごとに見える景色やアクセス、観察に適した時期も違うため、事前の情報収集はとても大切です。
この記事では、星空観察に適した石垣島の展望台を5つ厳選し、それぞれの特徴や魅力を詳しく紹介します。
さらに、季節ごとのおすすめ星座や観察のコツもあわせて解説。
石垣島で特別な夜を過ごすためのヒントを、ぜひ旅の参考にしてください。
- 石垣島が星空観察にぴったりな理由
- 季節ごとに見える代表的な星や星座
- 星空がよく見えるおすすめの展望台5選
記事の監修者

浜 佑介
「マリンサービスサンフィッシュ石垣島」を運営
- 石垣島と宮古島でマリン会社経営
- ガイド歴17年 PADI インストラクター
- 初心者のガイド累計10,000人以上
【インタビュー実績】
石垣島のプロフェッショナルとして、旅を楽しみたい人にさまざまなツアーを提供しています🙋

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石垣島の展望台が星空観察に最適な理由

なぜ石垣島の展望台が、これほどまでに星空観察に適しているのか詳しく解説します。
それでは詳しく見ていきましょう。
日本でもトップクラスの星空観察エリア
石垣島は、環境省が選定する「星空保護区」にも認定された日本有数の星空観察地です。
星空ガイドが開催するツアーも盛んで、国内外から多くの星空ファンが訪れています。
特に南十字星(1〜6月頃)や天の川(6〜8月)は、石垣島ならではの特別な天体ショーです。
また、冬場にはオリオン座や冬の大三角形などもはっきりと確認でき、四季折々で楽しめるのも魅力。
島内には星空観察を目的とした施設も点在しており、展望台もそのひとつとして多くの観光客に利用されています。
石垣島の天候や気候の特徴
石垣島は年間を通じて温暖な亜熱帯気候に属しています。
気温が高く湿度もあるため、雲が多い日もあります。
しかし風によって雲が流れやすいため、夜になると星が見えることが多く、星空観測には適していると言えます。
- 冬(12月〜2月):比較的安定した晴れの日が多く、湿度も低く星がくっきり見える
- 春(3月〜5月):梅雨の始まりもあり、やや曇りがち
- 夏(6月〜8月):天の川が見頃。ただし台風に注意
- 秋(9月〜11月):気温が下がり始め、湿度も下がって観察には好条件
石垣島の展望台で見える季節ごとの星空ガイド
石垣島では、季節ごとに異なる星座や天体が見られます。
ここでは、代表的な星座と観察のコツを解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
石垣島の季節ごとの星座紹介
石垣島では、季節ごとに見える星座が大きく変わるため、訪れる時期によってまったく異なる星空を楽しめるのが魅力です。
南の空が広く開けているため、他の地域では見づらい南半球の星座まで見えることもあります。
春(3月〜5月)

春は空気が澄みやすく、しし座やうしかい座がくっきりと浮かび上がります。
うしかい座の中には、春の夜空で特に明るく輝く「アークトゥルス(麦星)」があり、オレンジ色の光が印象的です。
土星や火星といった惑星もタイミング次第で観測できます。
夏(6月〜8月)

天の川がもっとも美しく広がる季節です。
南の空に低く現れるさそり座やいて座を目印に、濃く流れる天の川をたどることができます。
日本では珍しい「南十字星(みなみじゅうじ座)」が見られるのも石垣島ならではの特権です。
秋(9月〜11月)

秋は比較的空が安定し、観察しやすい時期です。
ペガスス座や、隣接するアンドロメダ座が見頃を迎えます。
肉眼で見るのはやや難しいですが、双眼鏡を使えばアンドロメダ銀河(M31)が観測できることも。
秋は流星群(10月のオリオン座流星群など)も楽しみのひとつです。
冬(12月〜2月)

空気が乾燥して透明度が高く、星空観察に理想的な季節です。
オリオン座を中心に、ふたご座、おうし座、おおいぬ座など明るい星が集まる「冬のダイヤモンド」が見えます。
シリウス、ベテルギウス、リゲルといった一等星が連なり、初心者でも星座を見つけやすいのが特徴です。
観察におすすめの時間帯・方角の目安
季節ごとに星空観察に適している時間や方角の目安を以下の表にまとめました。
季節 | 観察に適した時間帯 | 主な方角 | 見やすい星・星座 |
---|---|---|---|
春 | 21:00〜23:00 | 南東〜南 | しし座、うしかい座 |
夏 | 20:00〜22:00 | 南〜南西 | 天の川、さそり座、いて座 |
秋 | 20:00〜23:00 | 東〜南 | アンドロメダ座、ペガスス座 |
冬 | 19:00〜22:00 | 南東〜南 | オリオン座、ふたご座 |
絶景と星空が楽しめる石垣島の展望台5選

星空を眺めるならここ!という定番&穴場の展望台を厳選してご紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
玉取崎展望台
石垣島の北東部、空港から車で約25分の場所にある展望台。
昼は青く広がる海とリーフのコントラストが美しく、夜は東の空が開けているため、昇ってくる星や月をじっくり眺めるのに最適です。
静かな環境での星空観察に向いており、人の少ない時間帯を狙えば、風の音と波の音をBGMに、星との対話を楽しめます。
川平湾展望台
エメラルドグリーンの海で有名な川平湾。
その上にある展望台からは、日中は絵画のような湾の景色を、夜は南西方向の星々を望むことができます。
観光地のため昼は人が多いものの、夜はほとんど無人。
ロマンチックな星空観察スポットとしてもおすすめです。
近くに街灯がほとんどないため、星の輝きが際立ちます。
バンナ公園展望台
市街地からのアクセスが良く、車で気軽に立ち寄れるのが魅力。
園内には複数の展望スポットがあり、空の広さや方向もさまざまなので、目的や季節によって使い分けることができます。
特に南側が開けた場所では、夏の天の川が視界いっぱいに広がる光景も。
夜間は真っ暗になるため、懐中電灯は必携です。
野底岳展望台
標高282mの野底岳(通称マーペー)は、車で展望台まで行くことができます。
遮るものがほとんどなく、360度の星空を全身で感じられる絶景スポット。
林道は道が狭く、見通しが悪いので、運転には注意してください。
上級者向けですが、そのぶん特別感のある体験が待っています。
平久保崎灯台展望台
石垣島最北端にある白い灯台。
周囲には建物も街灯もなく、まさに「天然のプラネタリウム」のような空間が広がります。
水平線から星が昇る様子は息をのむ美しさです。
風が強くなる日も多いため、防寒やウィンドブレーカーを持参すると安心。
ドライブの終点としても人気のスポットです。
展望台比較リスト
各展望台の住所・駐車場の有無・アクセス・星空観察の特徴をまとめた表は以下の通りです。
展望台名 | 住所 | 駐車場 | アクセス | 星空観察の特徴 |
---|---|---|---|---|
玉取崎展望台 | 沖縄県石垣市伊原間 | あり(無料) | 空港から車で約25分 | 落ち着いた雰囲気で人も少なめ。 |
川平湾展望台 | 沖縄県石垣市川平917-1 | あり(無料) | 市街地から車で約30分 | 南西方向の星空が美しい。 |
バンナ公園展望台 | 沖縄県石垣市字石垣961-15(バンナスカイライン南口付近) | あり(各所に分散) | 市街地から車で約10分 | 展望スポットが複数あり、南の空が広く天の川に最適。アクセスが良く初心者にもおすすめ。 |
野底岳展望台(マーペー) | 沖縄県石垣市野底 | あり(無料) | 空港から車で約30分 | 遮るもののない360度のパノラマ。 |
平久保崎灯台展望台 | 沖縄県石垣市平久保234-50 | あり(無料) | 空港から車で約45分 | 島の最北端。人工光がなく、真っ暗な空に広がる満天の星を堪能できる。 |
\観察スポットや星の楽しみ方、おすすめツアーをもっと知りたい方はこちら/

石垣島の展望台で特別な星空体験を
石垣島の展望台は、昼の景色だけでなく、夜の星空観察にも非常に適しています。
事前に場所や見える方角、季節ごとの星座を知っておけば、短い滞在でも充実した観察体験ができます。
この記事で紹介したポイントを整理すると、以下の通りです。
- 石垣島は、星空観察に最適な気象条件と光害の少ない環境
- 季節によって見える星座が変わるため、年中星空観察を楽しめる
- 展望台ごとの特徴を把握して選ぶと失敗しにくい
展望台ごとの違いを理解し、季節や時間帯をうまく組み合わせれば、石垣島での夜時間を最大限に楽しめるでしょう。
自然の魅力を実感する時間として、星空観察も旅の選択肢に取り入れてみてはいかがでしょうか。